【進撃の巨人】アルミン・アルレルトの名言に隠された思惑を勝手に考察する

今回はいつもと違うジャンルの記事を書いていこうと思っています。

以前「左ききのエレン」の名言に関しての記事を書きましたが、似たようなものだと思ってください。

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僕はもともと漫画も好きで、本と漫画に没頭している時間が手の開いてる時間ほとんどを奪われています笑

結構漫画には隠されたメッセージなどが隠されてこれを考察していくと色々な事が分かってくるので面白いです

例えば漫画「ONE PIECE」だとポーネグリフはモロ神代文字ペトログリフですし、出てくる内容の殆どが実在するものがなぞらえていて物語が展開していくので

社会情勢や歴史に詳しくなるとより深く考察できる内容になっています。そこらへんの内容はまた今度書きます

さて前置きはさておき今回は超大ヒット漫画(アニメ)「進撃の巨人」のアルミン・アルレルトにスポットを当ててみたいと思います

実はというか進撃の巨人という漫画はストーリーの広がりや伏線よりもキャラクターの個性もしかりなんですが、名言・・・これが秀逸なんですよね

これ深く知ると「この漫画マジで凄いな」って思わされますから・・本当に

今回は僕が勝手に凄いと思うアルミン・アルレルトの名言を3つを選んで考察していきます

アルミン・アルレルトの名言3選!

だから!まずは海を見に行こうよ!!地平線まで全て塩水!!そこにしか住めない魚もいるんだ!!

だから!まずは海を見に行こうよ!!地平線まで全て塩水!!そこにしか住めない魚もいるんだ!!

進撃の巨人単行本18巻より

まずはこれですね、この言葉は本当に深い・・・「人は何も知らないから行動して外の世界を確認しに行くんだ」とばかりに激をとばしているように感じるわけです

この場面はウォール・マリア奪還作戦前夜エレン、ミカサ、アルミンと三人で外で話していたときの状況です

まずミカサが思いふけったようにウォール・マリア奪還作戦に成功したら「あの頃(無邪気に遊んでた三人の子供時代)戻れるの?」と投げかけます

するとエレンが辛気臭そうに「もう全部は戻ってこねぇ・・・ツケは払ってもらわねえとな・・」と言うと

そこからアルミンが2人を諭すように喋りだします

「それだけじゃないよ・・・海だ・・商人が一生かけても取り尽くせないほどの巨大な塩の味の湖がある」と言い・・

続けて「壁の外にあるのは巨人だけじゃないよ・・炎の水・・氷の大地・・・砂の雪原」

 

このあとに

だから!まずは海を見に行こうよ!!地平線まで全て塩水!!そこにしか住めない魚もいるんだ!!

とアルミンが言うわけです

これ分かります?アルミンが何が言いたいかというと「外の世界を見ないと分からない」と言ってるんです

実はこの話はエレンの力の源・・・原動力になる伏線でもあるのです

その後ウォール・マリア奪還作戦途中の際にアルミンがエレンに助けられた経緯を話し、「僕は自分を犠牲にしてまで助けられない、エレンはなぜそんな事ができるの?」とエレンに問います

そしてエレンがアルミンとの子供の時のエピソードを話します。

ここで一連の流れがつながります

当時子供の頃のエレンは壁に囲まれた世界しか知らなかったのに対しアルミンは壁の外側の話しかしないのです

しかも目をキラキラさせて

そこでエレンは気付くんです

自分は不自由なんだ

知らず知らずのうちに自由を奪われていること、それを自覚したときに「許せない」と思うわけです

アルミンの外に対する憧れの話、それがエレンの自由に対する概念が変わったいうキッカケの話になります

進撃の巨人で出てくるエレンの「巨人をすべてーーーぶっ○してやる」という滅茶苦茶な熱量はここからきているはずです

何も捨てることができない人には何も変えることはできないだろう

何も捨てることができない人には何も変えることはできないだろう

進撃の巨人単行本7巻より

これですね、「何も捨てることができない人には何も変えることはできないだろう」

読んでいる人なら分かるとは思いますが、実はこの名言をアルミンが放つ前に
連発で名言を放っています

これはは調査兵団の中に裏切り者がいるとエルビン団長が気づき、極秘作戦を壁外で行った際

調査兵団が女型の巨人を森のなかに誘い込むことに成功しますが、実はこの極秘作戦には一部の人間しか知らされていなく、知らされていない新兵のジャン・キルシュタイン

ふてくされた様子でこう言います

「あの巨人(女型の巨人)の正体をしっていいたらよ・・・対応も違っていたはずだお前たち(アルミン)の班長達だって・・」

この極秘作戦を遂行する過程で相当数の人間が犠牲になっていた事をジャンは吐露するわけです

 

ここでアルミンがこう言い返します「いや・・間違ってないよ」

ここからアルミンの独壇場です

結果を知ったあとで選択するのは誰でもできる、あとでこうするべきだったって言うことは簡単だ、でも選択する前に結果を知ることは出来ないだろう?」

「あの巨人は誰か?」「何人いるのか?」「何ができるのか」「何を知っているのか?」

「何を知られているのか?」

「わからないよ!いつだって分からない事だらけだ!でも時間って止まったりしてくれない!結果が分からないのに選択の時間は必ず来る」

「結果責任って言葉も知ってる、便利で正しい言葉だだと思う、どれだけの成果をあげようと無駄死にさせた結果が消えるわけじゃない」

「確かに団長は非常で悪い人かもしれない・・・けど僕は・・それで良いと思う」

「あらゆる展開を想定した結果仲間の命が危うくなっても、選ばなきゃいけない、100人の仲間の命と、壁の中の人類の命を」

「団長は選んだ・・100人の仲間の命を切り捨てることを選んだ

このアルミンがエルビン団長に対する細かい分析と確信を語るわけです。
もう名言のオンパレードですね

一つ選ぶとしたら「結果を知ったあとで選択するのは誰でもできる」

これですね・・これって実社会でも同じで「ああすればよかった、こうすれば良かった」たらればの話をする人が多いのはこの考え方が分からないからそういう話をするわけで

結果を知ってて判断するなんて小学生でもできるわけですし

話は戻します、この展開の最後にアルミンの名言が炸裂するんです

「化物をも凌ぐ必要に迫られたのなら、人間性をも捨てさる事ができる人の事だ」

「何も捨てる事が出来ない人には何も変える事ができないだろう」

 

人間というのは大事なものを捨てるという決断がなかなか出来ない生き物で組織で上の立場になればなるほど保身に走るのが普通で

歴代の調査兵団団長とエルビン団長との徹底的な違いは
この差が大きく違うわけなんですね、アルミンはこの事を分析して言い放っているわけです

アニがこの話に乗ってくれなかったら…僕にとってアニは悪い人になるね

アニがこの話に乗ってくれなかったら…僕にとってアニは悪い人になるね…

進撃の巨人単行本8巻より

 

最後の名言はこれですね

この言葉を聞いて良い人の定義が書き換わった人は多いのではないのでしょうか?

僕は昔から「良い人」って言葉があまり好きではなかったので進撃の巨人を見出してアルミンが言い放ったの見てシビれましたね

この言葉はどんな状況で言い放ったかというと

先ほど紹介した名言の「何も捨てる事が出来ない人には何も変える事ができないだろう」の状況、女型の巨人捕獲作戦に失敗してしまいます

失敗していしまいますが実はアルミンが裏切り者に対する当たりをつけていて

それがアニ・レオンハートという人物だったのです、この話を聞いたエレンは新人教育時代から一緒だったアニの事を庇ってか、ものすごく激昂します

アニの潔白を示すために嘘の作戦(エレンを調査兵団から逃がす)にアルミンが手を貸してくれとお願いします

ここで憲兵団であるアニ・レオンハートはこの作戦に参加するということは王政に逆らうということというのを分かっているの?アルミンに問います

そしてアニがこう言います「あんたさ・・私がそんな良い人に見えるの?」と

ここからアルミンが切り返します

「良い人か・・それは・・その言い方は僕はあまり好きじゃないんだ、だってそれって自分にとって都合の良い人のことをそう呼んでいるだけのような気がするから」

「すべての人にとって都合の良い人なんていないと思う、誰かの役に立っても他の誰かにとっては悪い人になっているかもしれないし」

そして最後にこう言い放ちます

「アニがこの話に乗ってくれなかったら…僕にとってアニは悪い人になるね…」

この一連のアルミンが言った言葉一つ一つをを見たら「良い人」という言葉の定義が書き換わったはずです

一般的に良い人というのはお人好しだったり、優しいひとだったりという曖昧な感じですが

良い人=自分にとって都合の良い人

って置き換えるとピンとくるのではないのでしょうか?僕自身過去に女子が「あの人いい人なんだ~色々奢ってくれるし~」てセリフを聞いたとき

それって自分にとって都合いいだけじゃんと思ったものです

話を戻すとこのアルミンのとっさの切り返しによってアニは返す言葉がなくなり嘘の作戦を手伝う羽目になり女型の巨人というのがバレてしまいます

名言というか言葉の意味を深く理解したら実社会でも使えるような事がたくさんあるのが進撃の巨人の見どころですね

是非とも色んな人にも見てもらいたいです。

こんどはリヴァイ兵長の名言の考察書こうかな。

天野翔一郎
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