天才バカボンの裏話やトリビア16選!【都市伝説】

「これでいいのだ」の名セリフとともに、奇想天外な行動で驚かせてくれるパパが大活躍の『天才バカボン』。

そんな天才バカボンの裏話やトリビアを16個まとめてみた。あなたはいくつ知っているだろうか?

 

天才バカボンの都市伝説一覧

①「レレレのおじさん」の行動は?


ほうきを手にし、神出鬼没に現れるレレレのおじさん。何と雨でも掃き掃除を欠かすことはないそうだ。

 

おじさんは、今こそ黄色の浴衣姿でご隠居の雰囲気だが、かつてはスーツのビジネスマンだった。

それも電気屋の社長である。子どもが25人もいて、ほうきで掃いて移動させていたらしい。「ヨヨヨのおじさん」という兄弟もいる。

 

しかし、子どもが巣立ち、妻も亡くなって今は一人に。

毎日外で掃除をして「お出かけですか?」と通行人に声をかけるのが日課になった。

 

漫画とはいえ、定年後の男性の孤独で哀愁あふれる姿が描かれているのである。

 

②ホラー回「かわった友だち」


『天才バカボン』のエピソードで、今も語り継がれる恐怖の話が「かわった友だち」である

バカボンのパパの長年の友達はとにかく恥ずかしがりやなのか、常に物陰に隠れて顔を見せようとしない。

見せるのは手だけ。しかも、友人だけでなく妻や子どももそうなのである。

 

バカボンのパパが何とかして姿を見ようとするがうまくいかず、すきやきのコンロがひっくり返って友人宅は火事に。

窓から手だけ出して助けを求める友人に、出てくるよう呼びかけるバカボンのパパ。

しかし友人は拒否して一家全員亡くなってしまう。焼け跡からは、手の骨しか見つからないのだった。

 

③サザエボン、知ってる?


90年代、話題になったおもちゃに「サザエボン」というキャラクターのマスコットがある。

TOY魔人という方が、大阪の閉じたシャッター前で販売していた商品が始まりだそうだ。

 

サザエさんとバカボンを合体させた、男とも女ともいいがたいシュールなキャラクターだが、

許可を得ていない非公式商品のため、著作権の関係などで販売禁止になった。

 

亜種として、ドラえもんやアトム、ピカチュウとバカボンのパパを合体させたものもあるらしい。

販売は差し止められたが、2010年代になっても目撃情報があり、都市伝説的な存在である。

 

④未収録の「だるま人間」

赤塚不二夫氏のギャグはシュールで怖いものも多いが、「だるま人間」は恐ろしすぎて単行本に収録されなかった。

 

バカボンのパパの後輩のケチな男は何でも「もったいない」と、「もうかりたい病」と言われてしまう。

もうけたいと過剰に願う彼に、医師は体を切って売るよう提案し、男は自分の手足や脳などを売ってしまってだるまになる。

バカボンのパパは思案の末に彼をだるまとして売却し、男は一万円で飲食店に買われていった。

欲深い人間の末路を描いたものだが、残酷すぎる展開だ。

 

⑤バカボンのパパの名前は?

こんなに有名で人気なのに「バカボンのパパ」と呼ばれ、本人もそう名乗っているバカボンのパパ。

バカボンが生まれる前は名前もあったのではないかと思うが、本名は何なのだろう。

 

年齢は一応41歳とされ、誕生日はクリスマスだが、名前については不明である。

「田中田フチオ」と名乗ったこともあるようだがこれは冗談らしい。

 

大学時代のあだ名は「キャロル」だったこともある。現在はというと、あくまで、バカボンのパパなのだろう。

 

また、職業についても不詳である。無職の線が濃厚だが、作中でさまざまなことをしていて忙しそうだ。

 

アニメ化の際に「植木屋」と設定されたので、一応定職にはついているのかもしれない。

バカボンのパパは、赤塚不二夫氏の父親の藤七氏がモデルだそうだが、名前が出てこないところがミステリアスで魅力的である。

 

⑥天才バカボンの最終回は?

1988年に最終回が描かれた『天才バカボン』だが、その内容は単行本に収録されなかった

アシスタントと赤塚氏によるものだが、バカボンのパパとママが離婚したり、

バカボンがはじめちゃんを刺殺するなどショッキングな内容で、まったく無関係な漫画が6ページも入ったりしているシュールなものだ。

 

最後のパパの「読者の諸君 また二度とおあいしないのだ」というセリフが悲しくもおもしろい。

なお、アニメ版では一家でアメリカに引っ越すという新しい旅立ちで終わっている。

 

⑦ウナギイヌとは?


鰻と犬が合体した不思議な生物・ウナギイヌ。

誕生したのは夏であり、担当の五十嵐氏と赤塚氏が打ち合わせ中に生まれたキャラクターだそうだ。

 

クーラーが壊れ、うなぎ屋で涼みたいという赤塚氏と、ネタを引き出したい五十嵐氏のやりとりが元になったのである。

 

ウナギイヌは言葉もしゃべり、愛嬌があり、バカボンの家に来たときも可愛がられる。

両親や姉妹もいる不思議なキャラクターである。

2007年から5年間は、浜松市のマスコットキャラクターだったこともあるそうで広く愛されている。

 

⑧『深夜!天才バカボン』も必見

2010年代に入り『深夜!天才バカボン』のタイトルでリメイクされたバカボン一家はさらにぶっとんでいる。

ブラックジャックが登場したり、YOSHIKIが現れたり、バカボンのパパが手術でムキムキの八頭身になったり。

 

時代の移り変わりを反映して、通行人にモザイクをかけたりし、レレレのおじさんはルンバになってしまう。

パロディを豊富に使い、赤塚氏のギャグ路線を残しつつ、放送禁止ギリギリを攻めている。

 

作中でうんこの擬人化乙女化ームまで作られる。

本人役で登場するゲストの神谷浩史氏・野沢雅子氏をはじめとした豪華な声優陣や、バカボンアニメとは違うタッチのイケメンキャラの登場も話題になった。

『おそ松さん』同様、平成・令和の子どもたちにもウケそうである。

 

⑨バカボンのパパは本当にバカなの?


自由人で周囲を振り回すバカボンのパパは、一見「バカ」に見えるかもしれないが、深みのある発言をすることが多い。

生まれてすぐに「天上天下唯我独尊」としゃべったそうで、幼いころは天才児だった。

が、くしゃみがきっかけで天才でなくなってしまう

 

大人になってからは奇想天外な行動を繰り返すが、物事の真理をついている面もある。

なお、サンクスリット語で「バカボン」は「悟りを啓いたもの」=お釈迦様の意味を持つらしい。

 

⑩はじめちゃんはどんな子?

バカボンの弟のはじめちゃん。名づけたのはママで、顔もママ似である。

兄は「ポチ」「タマ」などと名づけようとしていた。はじめちゃんは天才で、元は天才だったパパの遺伝子を受け継いでいると思われる。

 

生まれるときは難産だったようで、バカボンのパパがおなかの中に電話してやっと生まれてきた。

利発さが感じられる大人びた口調でしゃべり、将来が楽しみな幼児である。

 

⑪美人なバカボンのママ

美人で優しく、子どもと夫に献身的なバカボンのママ。

破天荒なパパと結婚するのはかなり勇気がいりそうだが、ママはパパの奇行をにこにこして眺めている。

 

プロポーズはママからしたらしい。「あっちゃん」と呼ばれるママだが、本名は不明である。

春菊の君」とも呼ばれていた。原作では、20年後にダイエット中に死んでしまうところが描かれている。

 

⑫欲に溢れた本官さん


しょっちゅうピストルをぶっぱなす「目ン玉つながりのおまわりさん」。

モテたい気持ちも強く、いろんな欲に溢れた人間らしい人物。本名は白塚フチオである。

 

バカボンのパパとひと悶着起こすことも多い。息子がいたが、腹痛で死んでいる。

また、本官さんの言葉で笑いすぎたウナギイヌが死んでしまう話もある。

 

⑬バカ田大学って?


バカボンのパパは大卒で、バカ田大学という学校の卒業生だ。

後輩が訪ねてくるエピソードもある。優秀な成績を修めた生徒は卒業後どうなったかというと、「無職」である。

かなり細かく設定されており、入学試験問題も作られている。校歌もあり、早稲田大学の校歌の替え歌である。

 

また、赤塚不二夫氏生誕80周年の2016年には、東京大学で期間限定の「バカ田大学」の名を掲げた講義が行われたこともある。

人気漫画の架空の大学は、リアル社会にもすっかり浸透しているのだ。

 

⑭原作はかなり死人が出ている

『天才バカボン』原作は、ギャグ漫画でありながらけっこう人が死んでいる

嘘つきの男がまわりを驚かせようと天然痘のふりをしていたら、本当に天然痘で亡くなる話や、人間が電話に殺される話など。

 

よくいるような、何でも不思議がる子どもの話もある。

質問責めに疲れた親がパズルを与えると夢中になるが、戦争で母が亡くなってもパズルから意識を離さないという本末転倒の展開だ。

 

他にも、物は愛するが人は愛せないお金持ちが、物を壊されて死んでしまう話などもある。

寓話的な教訓を含んでいる面もあるかもしれないが、あっさり死んでしまうので驚かされる

 

枝豆が好きすぎてやめられず、しまいには茹でられて死んでしまう男までいるので、ナンセンスギャグに慣れていないとびっくりするかもしれない。

子ども向け漫画であったものの、実験的な試みがなされ、メインキャラクターが登場しない話まで存在する。

 

⑮ネロ、パトラッシュとのコラボ!?

天才バカヴォンのパパ~蘇るフランダースの犬~』は、名作同士のコラボが話題を呼んだ。

凶悪化したネロや、バカボンのパパの本名を探るドタバタ劇がおもしろい。

 

ネロの復讐劇だが、ギャグティストであり、時代も世界観も違う意外な作品同士が違和感なくつながっている。

詩人の谷川俊太郎氏とのコラボや車のBMWのCMなど、バカボンのパパの活躍は幅広い。

 

⑯「これでいいのだ」の奥深さ

赤塚不二夫氏の死後もあらゆる場所で引用されるバカボンのパパの名科白「これでいいのだ」

アニメや漫画でバカボンのパパの巻き起こす事件に笑っていた子どもたちが大人になり、改めてその科白の奥深さに気づかされるのだろう。

「はんたいのさんせい」など、汎用性の高い科白も多い。

 

まとめ

実写化されたり、CMに起用されたり、リメイクが繰り返されたりと時を超えて愛される『天才バカボン』。

背景の昭和時代に想いを馳せ、ナンセンスギャグで頭を柔らかくしてみるのもいいだろう。

 

天野翔一郎
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