1970年代に成功した火星無人探査機「バイキング1号」
以後、NASAは十数回にわたって火星に探査機を送り、莫大な量の火星地表の写真が撮影されてきました。
膨大な画像データの中には、本来火星にはあってはならないものが写り込んでしまったものもあり、度々議論の的になっています。
ことに人工建造物と思しきものが写った写真は、火星人や火星文明の根拠となると考えられ、注目を集めています。
その中には、地球上最も有名な歴史上の建築物である、あの「ピラミッド」に酷似した建築物も……。
ここでは、「火星のピラミッドに関する4つの噂」について、ご紹介しましょう。
1.火星で撮影された謎の画像3選
火星地表の写真が初めて撮影されたのは1976年7月20日のこと。
火星探査計画「バイキング計画」によって火星に送り込まれた「バイキング1号」の着陸船「ランダー」が撮影したものでした。
(上記の写真がその際撮影されたものとなります)
以来、NASAの十数度にわたる火星探査で、膨大な量の火星地表の写真が撮影されてきました。
その多くが、火星を学術的に研究するための貴重な情報源となっていますが、中には本来火星にはあり得ないような、不可思議なものが写り込んだ写真も存在しています。
これまで火星で撮影された画像から発見された、不可思議な謎の存在をお見せしましょう。
①バイキング1号が撮影した「人面岩」
1976年に火星へ到達した探査機「バイキング1号」が撮影した、通称「火星の人面岩」は、数々の「謎の写真」の中でも特に知名度の高いものでしょう。
「人面岩」はバイキング1号が衛星軌道上から火星表面を撮影した画像に写っていたものです。
シドニア地域と呼ばれる場所にあり、全長約2500メートル、幅約2000メートル、標高約240メートルもある巨大な岩石で、まるで無表情の人間の顔のように見えたことから「人面岩」の異名で知られるようになりました。
「人面岩」はその異様な見た目から度々話題となり、火星人が建築したという説や、古代に火星へ到達した地球人が築いたものであるといった噂が今も絶えません。
NASAはこの「人面岩」について、バイキング1号搭載のカメラ性能の限界と陰影が偶然作り出したものと説明、1996年には探査機「マーズ・グローバル・サーベイヤー」に搭載されていたより高性能のカメラでの撮影を試み、実際には人面には見えない形をしていることを証明しています。
しかし、この「マーズ・グローバル・サーベイヤー」の画像には、NASAが真相を隠蔽するためにCGで作った偽物という噂もあります。
②地表に存在する「完全な球体」
2012年に火星に到達した探査機「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」に搭載されていた地上探査車(ローバー)、通称「キュリオシティ」が撮影した火星地表写真の中に、ほぼ完全な球体が写り込んでいるのが発見され、話題になりました。
地球上でも球体状の岩石は発見されていますが、このような岩石が自然に生まれるためには大量の水流(川などの)の力が不可欠です。
そのため、この謎の球体は、太古の火星表面に川が流れる程の豊富な水があったのか、それとも、岩石を球体状に加工できる知的生命体の手によるものであるという仮説が考えられ、注目されています。
③Google Mars で発見された「異星人のゲート」
Googleが無料で提供している地球儀アプリ「Google Earth」には、火星の地図を見ることができる機能「GoogleMars」が搭載されていますが、2015年、この「GoogleMars」で見られる火星の映像の中に、謎の建築物らしいものが発見され、注目を集めました。
その建築物らしきものとは、地上に開いた巨大なゲートのような構造体です。
Google Earthの定規ツールを使って測ってみると、このゲートのような構造物は縦100メートル、幅70メートルと、かなり巨大なもので、
中にはゲートの奥に明らかな空洞のような空間があるものも存在しています。
このGoogle Earthに使用されている画像はNASAがGoogle社に提供したものであり、この画像を発見した著名なUFO研究家でもあるサンドラ・アンドラーデ氏は、このゲートが異星人によって建設されたものだと主張しています。
2.火星のピラミッドに隠された4つの謎
前述の例以外にも、火星地表を撮影した写真からは数多くの不可解なものが発見されています。
それらは本来そこにあるべきものではない、ということから「オーパーツ」と呼ぶこともできるかもしれません。
そのような「オーパーツ」の中でも、特に注目されているのが『ピラミッド』です。
『ピラミッド』と言えば、誰もがエジプトの有名なピラミッドを思い出すことでしょう。
果たして、なぜ火星の地表にそんなものが存在しているのでしょうか?
そして、それは何を意味しているというのでしょうか?
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①エジプトのピラミッドには宇宙人が建設したという仮説がある
エジプトにあるピラミッドには、その建設に関して疑問を主張する人も少なくありません。
数あるエジプトのピラミッドの中でも最大の「クフ王のピラミッド」は、重さ1.5トンの巨石を実に80万個も積み上げて建設されています。
総重量は約200万トンもあるこの建築物を、まだ動力のない時代に人力だけで建設しうるものなのでしょうか?
実際に、ピラミッドの建設には現在では失われてしまった科学技術(ロストテクノロジー)が用いられているとする説もあり、そのロストテクノロジーをもたらしたのは宇宙人だったと主張する人も存在します。
ピラミッドの建設に宇宙人が関わっている可能性を示唆する証拠は、実際に存在しています。
②ギザの三大ピラミッドと火星のピラミッドの不可解な共通性
火星地表に発見されたピラミッド状の構造物は数多くのものが存在していますが、中でも注目されているのが、ここに上げた画像に写っている3つのピラミッドです。
画像上が、火星上で見つかった三連ピラミッド、下がギザの三大ピラミッドの航空写真です。
エジプト最大のピラミッドである「クフ王のピラミッド」を含む、いわゆる「ギザの三大ピラミッド」が、オリオン座の三ツ星の配列をそのまま模した配列で建造されているという話は有名ですが、この火星のピラミッドの配列は、ギザの三大ピラミッドに完全に一致しています。
火星と地球、2つの離れた天体に存在するピラミッドを建設したものが同一であるなら、この不可思議な事実も納得できるでしょう。
③火星にはピラミッドだけでなく、スフィンクスも存在していた
火星地表のピラミッド上の構造物が、エジプトのピラミッドと同様の存在い作られたとする説の裏付けとされるのがこの画像です。
この画像には、何かのオブジェクトのシルエットが写り込んでいますが、このシルエットがエジプトのスフィンクスに似ているという説があります。
スフィンクスとは、エジプト神話に登場する人面で獅子の身体を持つという神聖な存在で、ギザの三大ピラミッドの側に、このスフィンクスをかたどった巨大なオブジェクトが存在していることは有名です。
もし、火星地表のこの構造物がスフィンクスであるなら、火星のピラミッドとエジプトのピラミッドの創造主が同じである可能性は極めて高いと言えるでしょう。
④火星のピラミッドに考えられるもうひとつの仮説
エジプトのピラミッドは火星のピラミッドを建設した宇宙人が造ったものであるというのが、一般的に良く知られた仮説ですが、実はその逆の可能性も感がられます。
すなわち、古代エジプト人たちが、自らの科学技術によって火星に到達し、ギザの三大ピラミッドと同様の建築物を火星に建築したという可能性です。
なぜなら、ピラミッドやスフィンクスばかりでなく、古代エジプトの遺跡から発見されているのと同様の意匠が、火星でも発見されているからです。
上の画像は、火星の地上写真から見つかった、ヒエログリフ(古代エジプトの絵文字)と思われる文様が刻まれた岩を検証する動画をキャプチャしたものです。
宇宙人がスフィンクスと同様の神的存在を崇めていたと考えるよりも、スフィンクスの神話を持つ古代エジプト人が火星でピラミッドを建設したと考えた方が合理的と言えるでしょう。
まとめ
現時点では、NASAから火星のピラミッドに関する公式の発表等は一切行われておりません。
火星の地表に存在する、謎の構造物の真相が明かされる日は、果たしてくるのでしょうか?