アンティキティラデバイスに隠された謎とは?数少ない本物のオーパーツ!?

オーパーツとは、発見された場所やその当時の時代背景からは考えられない遺物のことを指す。
海外では「場違いな工芸品」と呼ばれている。

1901年、アンティキティラ島付近の海底に沈んだ沈没船の中から、古代ギリシャ時代に作られたとされる遺物が見つかった。
遺物は歯車状の機械で、その時代に天体の運行計算を行うために作られたと推定されている。

今回はこの「アンティキティラデバイス」について紹介していこうと思う。

オーパーツ・アンティキティラデバイスの謎

No machine-readable author provided. Marsyas assumed (based on copyright claims). [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

アンティキティラデバイスとは?

アンティキティラデバイスは、別名「アンティキティラ島の機械」とも呼ばれ、数少ない本物のオーパーツであるとして、オーパーツファンの中で有名な遺物である。

 

アンティキティラデバイスが見つかったアンティキティラ島は、地中海に位置するギリシャ領の島であり、AntikytheraやAnticytheraなどと表記される。

発見当時、それほど重要な遺物として捉えられておらず、50年もの間アンティキティラデバイスの重要性に気づく者はいなかった。
しかし時が流れ、研究が進むにつれて、実はこのような高度な技術で作られた歯車は、古代ギリシャの時代には無かったとされ、このレベルの歯車が作られるようになったのは、その後、1800年は後の話だということが判明した。

簡易的なものだと思われていたアンティキティラデバイスだが、実はそうではなく、現代の技術とほぼ等々のレベルのものだった。

 

研究で判明した事実

Gts-tg [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

現代の技術力を駆使して、アンティキティラデバイスをX線や画像解析を行った結果、3500文字以上の長文が機械に刻まれていることがわかった。
長い間、海底に沈んでいた為ため、腐食が進み解読できない文章や機械自体が破損している部分が多いことから、なかなか研究が進むことはなかった。

機械に刻まれた文字が発見された当初、使用方法が記されているものだと考えられていたが、実はそうではなく、もっと簡単な文章が書かれていたようだ。

およそ2100年前に作られたと推測され、その構造はかなり複雑で青銅のギアが30個(72個という記述もあり)も組み込まれており、ギア内部には何千個もの歯車があるのだという。

Lead holder [CC0], via Wikimedia Commons

このことから、驚くべき精度で天体の運行や時間の経過などを計算していたことが判明した。
カレンダーは三種類にも及び、オリンピックを行う時期がいつ頃かを計算するための目盛りも刻まれていたようだ。
また皆既月食、皆既日食が起こる時期も計算でき、その際の月の色や天気まで予測できたという。

Tomisti [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

 

アンティキティラデバイスの全体像

Moravec [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

発見された歯車を手掛かりにアンティキティラデバイスの全体像を3Dプリンターで印刷したところ、箱の中心に時計のような針が二つあり、その周りに円状の枠が二つ、目盛りも細かく刻まれている形で復元された。
裏側には表側と同じような構造のものが縦に二つ並び、側面には針を回す為の丸い取っ手が付いている。

縦13cm、横15cmという大きさで、大量生産されて現代の時計のような感覚で、個人個人が持ち歩いていた可能性が高いという。
このことから、様々な情報をアンティキティラデバイスを使って得ていたと考えられる。

刻まれている文字にはコリントという古代ギリシャ北部の町の名前、ロドスという町で行われた競技会の日程などもあったことから「古代ギリシャ北部の小さな町工場で、何人もの職人が協力し合って作り上げたのではないか。」ということまでわかっているのだという。

 

まとめ

いかがだっただろうか?
アンティキティラデバイスの技術が、1800年も未来の技術レベルと同等だったというのも驚きだが、文明の終わり頃には現代レベルと同じだったのだという。
それだけの技術を持っていて、何故ギリシャ文明は衰退していってしまったのだろうか。

そのまま発展を遂げていれば、今頃、時空を超えたり、気軽に宇宙旅行へ行くことも可能だったかもしれない。

当時の技術レベルから考えられない程の代物が沈没船から発見された以上、未来の人間がタイムトラベルをして、古代ギリシャに高度な技術を持ち込んでいた可能性も捨てきれない。

考えれば考える程、オーパーツの奥は深と言えるだろう。

天野翔一郎
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