スラムダンクに出てくる「安田」と「潮崎」の謎
安田と潮崎の二人は、スラムダンクではメインキャラから一歩引いたところにいるキャラクターであろう。
彼らは初登場時、主人公である桜木花道にバスケットボールをぶつけてしまうという恐ろしい行為をしてしまったのだが、そのシーンから二人が練習をサボっていたのでは?という都市伝説が生まれている。
というのも、そもそもバスケットボールは体育館で扱うもので、たとえ外で練習するにしても地面にボールをつくことはないと考えられる。そしてなおかつ、桜木に勢いよくぶつかる程の速球をやり取りするような練習を外でやるとは考えにくいからだ。
また、桜木にボールをぶつけてしまい、謝りながらボールを回収しに来た安田は、既にボールを二つ脇に抱えているのである。桜木にぶつけたボールを合わせて合計三個のボールを抱えていたことになるのだが、二人で三個のボールを扱う練習などないだろう。
そしてこの都市伝説を決定づけるのが、同じく初登場したゴリこと赤木キャプテンの台詞だ。この時、赤木は安田と潮崎に向かい「何遊んでんだバカタレが!もう練習始まってんだぞ!」としかりつけているのである。
これはモタモタといつまでも帰って来ない二人に対して皮肉っているのかと思われるが、実は本当にサボって遊んでいたのではないだろうか。バスケ部では練習前にボールを触っても良い学校も多く、二人は練習前にバスケットボールで遊んでいたのでは、と考えられる。
いかつい赤木キャプテンたちを見ているとつい忘れてしまいがちだが、彼らは歴とした高校生なのである。まだまざふざけて遊ぶ年頃ということもあり、二人は桜木にボールをぶつけた時遊んでいたという都市伝説が生まれたのである。
赤木兄妹の出身校が違う本当の理由…
よくよくスラムダンクを読みかえすと、赤木兄妹の出身校が違うことに気が付かないだろうか?妹である晴子は流川と同じ四中出身だと桜木に話しており、兄であるゴリは回想シーンの自己紹介で「北村中出身」と言っているのである。
出身中学が違うということで、もしかして二人は義兄妹なのでは?という都市伝説もあったが、一番有力なのは「親の都合による引っ越し」説だ。引っ越しの時期はゴリが北村中3年の頃、晴子が中学1年に上がる頃と考えられる。
正確な時期はわからないが、とにかく中学の節目で引っ越しを行い、その都合で晴子は新居に近い四中に通うことになったのではと考えるのが最も自然だろう。
原作やアニメで現在赤木兄妹が暮らしている家は割と新し目に見えるということも、都市伝説の裏付けと考えられるのではないだろうか。