かつて毎年、エイプリルフールになると、Googleは世界中を巻き込む壮大なジョーク企画を発表して話題をさらっていました。
しかし、2020年のコロナ禍を境に、それらの愉快なイベントは突如として姿を消します。
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エイプリルフールのジョーク企画が無くなったのは残念なのですが、
企画が終了となる数年前から、並行して頭角を現してきた企画があるのをご存知でしょうか。
Gboardは“ネタ枯れ”の救世主?Googleが密かに続ける風変わりな儀式
エイプリルフールのジョーク企画が途絶えた2020年以降も続いている企画、それが毎年10月1日に発表される「奇抜すぎるキーボード=Gboard」です。
Google日本語入力チームによるこの企画、いったいなぜ「10月1日」なのか?そして、なぜ毎年「キーボード」なのか?
これには表には出ない、Google社内の文化や、もしかしたら秘密裏に行われる風変わりな儀式が関係しているのかもしれません…。
湯呑み、棒、帽子、そしてメビウスの輪…常識を覆すGboardの進化
ここからは、2021年以降のGboardの変遷を年ごとに見ていきましょう。
もはや入力装置の域を超えた、儀式的アートとも言えるその姿をご紹介します。
2021年:「Gboard 湯呑みバージョン」
初年度を飾ったのは、なんと日本の伝統的な湯呑みを模したGboard。
キーキャップには「まぐろ」「たまご」「いくら」など寿司ネタの名前が刻まれており、まるで寿司屋の湯呑みをそのまま変換機にしたようなデザインが特徴です。
飲み物をこぼす心配がない=キーボードとして使える、という理屈(?)は斬新そのもの。
しかも、タイピングではなく「眺めて楽しむ」という、用途が完全に転倒した一品でもあります。これは「道具」ではなく「象徴」なのかもしれません…。
2022年:「Gboard 棒バージョン」
翌年のGboardは、すべてのキーを一列に並べた1.65メートルの「棒」キーボード。
「これが…キーボード?」と思わず目を疑いますが、確かにアルファベットと記号は全部ある。しかも「猫が乗らない」「省スペース(縦に使えば?)」という、一周回って実用的なメリットが強調されています。
この棒バージョン、実は某掲示板などで「魔法の杖に似ている」「儀式用のアイテムでは?」と密かに囁かれていました。まさかGoogleが世界の「入力パワースポット」を探しているわけでは…?
2023年:「Gboard CAPS(帽子型キーボード)」
さらに摩訶不思議度を増したのが、頭にかぶるキーボード「CAPS」。
これはもはや完全に「装着型入力装置」。頭の動きで文字を選び、帽子の上をタップして入力するという前代未聞の方法です。もはやARやVRに通じる領域で、ファッションと機能の融合を標榜しているようにも見えます。
まるで「未来のシャーマン」が使う儀式道具のようだと評され、Google内部に潜む「別の開発ライン」の存在が浮上したとも言われています。
2024年:「Gboard ダブルサイドバージョン」
そして2024年に発表されたのが、「メビウスの輪をモチーフにした両面キーボード」。
前面と背面にキーがあり、複数人で同時に使えるという構造。完全なる“非個人用キーボード”であり、これは人と人の境界を曖昧にする、新しい“入力の儀”とも解釈できるかもしれません。
もしくは、入力と出力が循環する「無限タイピング」の象徴——Googleが向かっているのは単なるジョークではなく、「言語と精神の融合」なのでは?という考察もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ユニークな発想もさることながら、それを実際に形にしてしまうところが、Googleという企業のセンスを感じますね。
これからも毎年10月1日の新企画を更新していきたいと思います!
過去のGoogleによるエイプリルフールのジョーク企画を知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
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