ピーリー・レイースの地図!未来を予知した世界最古の地図!その真相は?

  • 2024年5月21日
  • 2024年10月9日
  • 世界

南極が発見されていない時代に、その発見を予測していたかのように地図上に南極を描いた人がいたとしたら、どう思いますか?
それは予知のような能力を持っている人なのかもしれません。
しかし実際にそんなことを成し遂げてしまった人がいると言われているのです。

ピーリー・レイースの地図

その人物はピーリー・レイースと言う人。ピーリー・レイースが描いた地図は1929年にトルコで発見されました。
この地図が制作されたのは1513年と言われています。
地図はガゼルの羊皮紙で製作されており、インド洋を描いたとされる右半分は欠損した状態で残っています。

発見されたのは左半分。

大西洋、アメリカ大陸などが描かれた左半分の地図。
しかし、この世界地図の中では一部しか描かれていないのにもかかわらず、この地図が非常に物議を醸しているのです。
アメリカの古地図研究家アーリントン・マレリーが興味を持ち、調査を開始したのが全ての始まりでした。

オーパーツ説

オーパーツというのは、その時代には製作することが出来ないような技術や材料で製作されたとみられる発掘物に対する総称です。

アルミと言う物質があるはずもない時代に制作されたとみられるアルミで作られたものが発見されたら驚きますね?
このピーリー・レイースの地図もそのオーパーツとして考えられている場合があります。

その根拠をいくつか紹介します。

  • 公式で未発見の南極大陸を描いている
  • アメリカ大陸が発見されて間もないのに正確に海岸線を描いている
  • 地形の歪み方が正距離方位図法に似ている
  • エジプトのカイロ上空から撮影した衛星写真に似ている

こうした根拠が上げられています。如何に詳細を記述していきます。

公式で未発見の南極大陸を描いている

確かにアメリカ大陸の南側に描かれており、実際に海岸線も非常によく似ています。
しかし、南極大陸が発見されたのは1818年、地図に描くことに成功したのはもっと後で1920年だと言われています。

ピーリー・レイースが描いた地図は1513年。

この矛盾をどう説明すればいいのか・・・もはやピーリー・レイースはタイムトラベラーであるだとか、未来の技術を持った人間だとかしか言いようがないのです。

アメリカ大陸が発見されて間もないのに正確に海岸線を描いている

アメリカ大陸はコロンブスによって1492年に発見されました。ピーリー・レイースがこの地図を製作した1513年まで、わずか20年程度しか経過していません。前述した南極大陸の発見から地図化に成功するまでの時間が100年もかかっていることから、こんなに早く正確な海岸線を描くのは難しいというのがわかるでしょう。

南極大陸の場合は氷が邪魔して特に時間がかかったという背景はありますが、ピーリー・レイースが描いた地図はわずか20年
これはアメリカ大陸の発見者として知られるコロンブスやヴェスプッチが描いた地図や使用していた地図が失われた現在、貴重な最古の地図なのです。

しかも、以下に上げる「正距離方位図法」とぴったりと合うんですよ。この地図。

地形の歪み方が正距離方位図法に似ている

正距離方位図法」というのは、専門的なものですがこの図をピーリー・レイースが制作した地図程の正確さで製作するにあたっては、18世紀に誕生した緯度の測定法「クロノメーター」が必要だと言われています。

しかし地図が制作されたと見られている年代には当然そのような技術は存在しません

エジプトのカイロ上空から撮影した衛星写真に似ている

これはオーパーツ信者が唱える一説であり、エジプトのカイロ上空から撮影した衛星写真とピーリー・レイースが描いた地図が一致するという説。
この説がまかり通るならば、1500年代に上空へ飛ぶ技術が確立されているということであり、それはこの世界の歴史を覆すものになり、まさにピーリー・レイースは未来人というか宇宙人的な存在となってしまうかもしれませんね。

以上から、このピーリー・レイースが描いた地図は制作された年代には決して描くことのできなかった地図。年代にそぐわない物質。つまりオーパーツだと言われているのです。

しかし、新和を作り出すものがいるならば、じっくりと観察しその説を覆すものもいます。
ここからはこの地図がオーパーツではないと主張する説を紹介します。

否定説

まず、南極大陸について。

そもそもこの地図に描かれている南極大陸は、アメリカ大陸であるという説があります。ピーリー・レイースが描いた地図を見ても、アメリカ大陸から地続きで繋がっているのです。

そのため、南極大陸ではなくアメリカ大陸。
そう考えると違和感を覚える程湾曲した地形になるのです。これは紙に収めるために湾曲して描いたのではないかと言う考え方がされています。

ここで、上記の「正距方位図法」が否定されます。

確かに地図は驚くほど正確に制作されているのですが、南極大陸と考えられていた部分をアメリカ大陸とすると、この地図は衛星写真のように正確ですが「正距方位図法」ではない方法で製作された地図と考えなければいけません。

また、「正距方位図法」で描いているならば南極大陸はもっと下に描かれるべきであり、どちらにせよ「正距方位図法」で作られた正確な地図ではないということになります。

否定説をたどると、南極大陸説も正距方位図法説も否定されるということです。

しかし、アメリカ大陸発見からそこまで時間がないのにもかかわらず、海岸線を正確に描いたのは驚きです。

ピーリー・レイースは過去の様々な資料を見ながらこの地図を製作したと見られています。その中にオーパーツが含まれていたのか、偶然なのか、多大なる努力の成果なのか・・・。

それを知るすべはもはやありませんが・・・。
信じるか信じないかは、あなた次第。

天野翔一郎
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