日本国内にも愛用者が多い人気の煙草、ラッキーストライク。しかし皮肉なことに、この銘柄は我が国日本とアメリカとの戦争に大きな関係があるのだと言われている。
ラッキーストライクは「天国に一番近いタバコ」と謳われている銘柄である。それは戦時中、軍に支給されていたとされる事から由来されているのか、ニコチンやタールの有害さから来るものなのか理由は定かではない。
しかし、そんな謎の多いミステリアスな存在だということも、ラッキーストライクの愛用者にとっては魅力の1つなのかもしれない。
ラッキーストライクの名前の由来…
ラッキーストライク、直訳すると幸運な直撃。この名前の由来となった言葉を発したのは、第二次世界大戦中のアメリカ軍の兵士によるものだという。
西暦1945年、8月。広島の上空に現れた戦闘機Bー29によって原子爆弾が投下された。
この時、原子爆弾を投下したとされるアメリカ兵士が興奮状態で「ラッキーストライク!」と叫んだ。それが、この煙草の銘柄の名前となったという説がある。
実際にラッキーストライクのパッケージを横向きに見ると、横長の長方形の真ん中に赤い丸。そう、まるで日本の国旗である日の丸そっくりのデザインなのだ。
その日の丸の真ん中に大きく「ラッキーストライク」のロゴが入れられている。まるで日本を制圧したという証のように思えなくもない。
パッケージのインディアンを横に見ると…
旧デザインのパッケージの側面上部にはインディアンのマークが印刷されている。このマークを横にして見ると、インディアンのデザインが違ったものに見える。
インディアンの頭に飾られた羽の冠が炎に変わり、まるで民家が空襲によって燃えているかのように見えるのだ。
ちなみに現在は、印刷が改良されて民家が燃えているようには見えないようになっている。
ラッキーストライクは戦争に勝利した銘柄だった…?
そんな上記のような都市伝説が世間には出回っているが、実際にこのパッケージデザインが採用されたのは1940年。
そして元は緑の下地に赤い丸だったのが、第二次世界大戦の影響で緑のインクが使えなくなり現在の白地に赤い丸というデザインへと変わったのだという公式の情報も残っている。
つまりデザイン、配色どちらの点においても広島への原子爆弾の投下よりも前に起こった話なのだ。
故に、この煙草が日本に原子爆弾を落として戦争に勝利した記念に作った銘柄であるとは考えにくい話である。