都市伝説で語り継がれる「黒いタクシー」をご存じでしょうか?
このタクシーは、深夜になると特定の場所に現れ、何も知らずに乗った者が二度と帰れなくなると言われています。
その不気味な伝説は、多くの都市でささやかれ、実際に遭遇したという証言が後を絶ちません。
黒いタクシーに関する噂が広がり始めたのは、1980年代頃だと言われています。
当時、ある地方都市で頻繁に目撃されたこのタクシーは、外見は普通の黒塗りの車両でありながら、乗客が消えるという事件が相次ぎ、人々の間で恐怖の対象となりました。
消える乗客の謎
この伝説の核心にあるのは、「乗った者が帰ってこない」という奇怪な現象です。
複数の証言によれば、黒いタクシーに乗った後、乗客が家族や友人と連絡が取れなくなり、そのまま行方不明になるケースが多いとのこと。
警察の調査でも特に異常は確認されず、行方不明者の捜索は暗礁に乗り上げることが常です。
ある女性の証言では、夜遅く帰宅中に駅前でそのタクシーに乗車。
車内は異様な静けさに包まれ、運転手は一言も話さなかったと言います。
そして、途中で記憶が途切れ、目が覚めたときには見知らぬ山奥の廃墟に立っていたというのです。
彼女は幸運にも徒歩で脱出できたそうですが、この出来事以降、精神的なトラウマを抱えるようになったと語っています。
黒いタクシーの正体とは?
この黒いタクシーに関する都市伝説では、いくつかの仮説が挙げられています。
1. 犯罪者の仕業
一部では、このタクシーは実在し、犯罪者たちがターゲットを拉致するために利用しているのではないかという説があります。
乗客がそのまま失踪する背景には、人身売買や臓器売買といった闇社会の犯罪が隠れている可能性も指摘されています。
2. 異次元への入り口
オカルト的な見方では、黒いタクシーはこの世の存在ではなく、異次元への入り口だという説があります。
乗車した人々は、車両が次元の狭間に吸い込まれるようにして別の世界に送り込まれてしまうのだとか。
この説を支持する人々は、遭遇者が感じる異様な空気感や、通常のタクシーとは違う異世界感をその根拠に挙げています。
先ほどの女性の証言のように、気付いた時に見知らぬ山奥まで移動してしまったという話を聞くと、この説に説得力を感じてしまいます。
3. 幽霊タクシー
さらに別の説では、この黒いタクシー自体が霊的な存在である可能性が示唆されています。
運転手はこの世に未練を残した幽霊であり、タクシーに乗ることがその霊に捕らわれるきっかけになるというものです。
この場合、行方不明になるのは物理的な失踪ではなく、霊的な意味で存在が消えてしまうと考えられます。
幽霊の中に取り込まれてしまうようで、不気味ですよね。
過去の目撃情報と現在の噂
最近では、SNSや掲示板で「黒いタクシー」の目撃情報が散見されるようになっています。
ある投稿者によると、特定の大都市の繁華街近くで深夜に現れることが多いそうです。
また、この黒いタクシーの目撃情報が集中するエリアでは、不審な行方不明事件が過去に報告されていることも分かっています。
ただし、目撃証言の多くは匿名であり、信憑性には疑問が残る部分もあります。
一方で、都市伝説としての存在感は強まる一方であり、怖いもの見たさで黒いタクシーを探しに行く者も少なくないようです。
黒いタクシーを探しに行くときの注意点
このような都市伝説は、根拠がなくても、神隠しのように実際に人がいなくなってしまうケースも少なからず存在します。
そのため、事実である可能性を考慮して、遊び感覚で探しに行くようなことはしないことをおすすめします。
もし深夜にタクシーを利用して、様子がおかしいなと感じても、その時にはもう引き返せないのですから。。。
まとめ
黒いタクシーの都市伝説は、現代の都市社会が抱える不安や恐怖の象徴とも言えるでしょう。
昔話でよくある神隠しといった現象の現代版とも言えると思います。
深夜に黒いタクシーに乗ることにならないよう、早めに帰宅した方が良いかもしれませんね。