そもそもドッペルゲンガーとは一体何なのか?を簡単に・・
ドッペルゲンガーとは、
自分とそっくりの姿をした分身。
同じ人物が同時に複数の場所に姿を現す現象
自分がもうひとりの自分を見る現象。自己像幻視
簡単に言ってしまうならもうひとりの自分に出会ってしまうと”死んでしまうという話し
ドッペルゲンガーを見るとなぜ死んでしまうのか
見てしまうと死ぬ、または死ぬ前兆とされているもう一人の自分、ドッペルゲンガー。
オカルトなあくまで空想の存在とされてきましたが、空想にしては体験した著名人が多いです。
著名人でも多いということは一般の人ではもっとドッペルゲンガーにあっている人が多いのではないか。
今回は著名人がドッペルゲンガーを体験した例から
ドッペルゲンガーの正体に迫り、なぜ見ると死んでしまうかを推測します。
一体どんな現象なのか?
まずは著名人がどのようなドッペルゲンガー現象を体験しているのか
有名な2つの例を紹介します。
-ケース1-
芥川龍之介のドッペルゲンガー
芥川はドッペルゲンガーを見ていたらしい。
雑誌の対談などでも、その話を何度もしている。芥川は未発表で未完の「人を殺したかしら」という小説を書きました。
生年が人を殺す夢を見る。その事件は翌朝になると実際に起こっている。
しかも、夢で殺した被害者と実際の被害者はとてもよく似ている。
しかも事件はすべて自分の近辺で起こっている。
もしかすると自分が殺しているのかもと悩み苦しみ
そしてもう一人の自分がいるのかもという悩みへ変わっていく小説。まるでドッペルゲンガーに悩む自分を題材にしたような小説。
芥川の死の前日の夜、連載していた小説の原稿を取りに来た編集者が芥川家を訪れた。
まだ出来上がっていないため、編集者は芥川の後ろに座って待っていた。
そして編集者は机の上に置いてある書きかけの「人を殺したかしら」を見つけ
「新作ですか?ちょっと拝見してもよろしいですか?」と断り、手を伸ばそうとしたとき
「勝手に触るな!それは失敗作だ!」と芥川はなぜか突然叫びながら
その原稿を取り上げ、赤ペンで自分の名前をグチャグチャに塗りつぶし、本文に大きなバツ印を殴り下記し、現行のすべてをびりびりに破いて廊下に捨ててしまったという。翌朝、再び編集者が芥川家を訪ねると、多量の睡眠薬を飲み、布団の上で死んでいる芥川がいた。
そして、芥川が狂ったように破り捨てたはずの「人を殺したかしら」の原稿が
なぜか完全な形で机上にキチンと置かれてあったという。
-ケース2-
リンカーン夫人の体験したドッペルゲンガー
一説によれば、鏡を見ると鏡の中に青ざめて死んでいる自分をよく見ていたとされ、暗殺される数日前、不思議な夢を見たとリンカーン夫人に語っている。
その夢とは、すすり泣く声に目覚めたリンカーンが辺りを見回すと、部屋には棺が置かれ、その周りに大勢の人がおり皆泣いていた。
不思議に感じたリンカーンが一人の者に「誰が死んだのか」と訪ねると、その者は「大統領です。大統領が殺されたのです」と語ったという物である。
暗殺事件当日、リンカーンは側近に対して「私の暗殺に関する噂を聞いていないか?」と尋ねたという話も残っており、自分の死期を感じていたのではないかとされている。
また、リンカーン暗殺事件については別の機会で触れるが、リンカーンが暗殺される以前に各地で大統領暗殺のニュースが伝えられていたという謎が残っている。
・暗殺事件の12時間以上前にミネソタ州でそのニュースが囁かれていた
・ニューハンプシャー州では事件当日の朝に大統領が死亡したと噂が広がっていた
・ニューヨーク州では事件当日の朝に大統領暗殺の報を告げる記事が発表されていた
この2つの例から
ドッペルゲンガーは直接現れることはあまり多くないのかなと思いました。
夢の中で見る、鏡越しに死んでいる自分を見るなど
ドッペルゲンガーが精神的な攻撃をしているようにも思えました。
芥川がドッペルゲンガーを見始め、その恐怖、体験思ったことを
誰かに伝えたいという一心で「人を殺したかしら」を書いたのではないか。
だとしたら編集者が原稿を取りに行った際にあった芥川はオリジナルではなく
ドッペルゲンガーなのではないか、だとすれば激怒して破り捨てたのも理解できます。
ドッペルゲンガーは現れるだけではなく、意志を持ち行動することもあるのですね。
一体なにが目的でドッペルゲンガーはオリジナルの存在を殺そうとするのか。
ドッペルゲンガーの出現場所と行動
ドッペルゲンガーは一体どのような場所でどのような行動をするのか
こちらにまとめました。
どんな場所で
自分の部屋、外、夢の中
様々な場所で出現しますが、共通して「本人の近く、本人にかかわりのある場所」に出現します。
出現した場合、第三者が見ることも、接することもできるそうですが
ドッペルゲンガーから第三者に話しかけることはないそうです。
どんな行動をするのか
一番有名な話は、何もせず本人の前に現れ、本人が死ぬ。
しかし、そのほかにも本人はすぐに死ぬことはなく、
ドッペルゲンガーが本人のマネをすることがあるそうです(食べる動作やしゃべる動作をマネたりするそうです)
そういったドッペルゲンガーはだんだんと、オリジナルのマネから遠ざかり、意志をもって自由に行動しだすようです。
ただ、ドッペルゲンガーは本人から見えない死角に居ることが多く
本人が気が付かないまま、意志を育てるようです。
こうして行動をまとめてみることで、ドッペルゲンガーは死神や霊のような曖昧な存在ではなく、
人間のような生き物に近い存在なのではないかと思いました。
なぜ見たら死んでしまうのか
なぜドッペルゲンガーを見ると死んでしまうのか、3つ考えを紹介します。
①病気説
脳の異常からもう一人の自分を見てしまう可能性があることが医学的に証明されています。
医学において自分の姿を見てしまう現象を「autoscopy」と呼びます。
脳の側頭葉と頭頂葉の境界領域に脳腫瘍ができた患者が
自分の姿を見てしまうケースがあるそうです。
この境界領域はボディーイメージを司る場所だと考えられており
機能が損なわれると、自分の肉体の認識上の間隔を失い、もうひとりの自分が存在するかのように錯覚することがあるといわれている。
この場合、脳に腫瘍があるので、症状が悪化し
単純に医学的理由で死んでしまうのではないかと思います。
②交代説
本人は自分と同じ存在がいることを嫌がります。
しかし、それはドッペルゲンガーも同じだと思いませんか?
自分と同じ存在がいる、それが嫌で世界で唯一の存在になりたくて
自分と同じ存在を殺して人間のように存在したいので
オリジナルを殺しているのではないでしょうか。
③魂説
ドッペルゲンガーの正体は実は自分自身の「魂」
魂が長期間身体に戻らないと、死んでしまうという考察です。
しかし、この場合魂が抜けた身体が一人で歩いていることになるので
この説はあまり根拠にはならないなと思います。
ですが、この説のおかげで面白い視点が生まれます。
なぜ、身体を動かしている魂が抜けているのに、身体が動けるのか。
魂は一つではなく身体にも宿っているのかもしれません。
ただ、その魂は長くは持たず最低限の行動しかできない。
なので結果として魂がもどらないと死んでしまう。
3つ説を紹介しましたが、皆さんはどの説がしっくりきましたか?
個人的には魂説のほうがオカルト的に納得のいく要素があるんじゃないかなと思います。
次ドッペルゲンガーを体験するのは記事を読んでるあなたかもしれませんね。