「さとるくん」は数ある都市伝説の中のひとつである。
電話を使った怖い話の一つでもあり、誰にでも簡単に呼び出す事ができるという。
さとるくんを呼び出す方法とは?
「さとるくん」の呼び出し方は、諸説あるが必要なものは三つだ。まずは10円玉、そして自分の携帯電話、それから公衆電話だ。
10円玉は公衆電話で使用するのだが、この時テレホンカードや他の硬貨ではいけないと言われている。必ず10円玉を用意しておかなくてはいけない。
手順は、まず公衆電話に用意した10円玉を入れ、自分の携帯電話に掛ける。そして自分の携帯電話につながったら、公衆電話の受話器に向かい呪文を唱えよう。
呪文は、「さとるくん、さとるくん、おいでください」、そして「さとるくん、いらっしゃったらお返事下さい」と続ける。この時、一言一句間違ってはいけない。
そして唱え終わったら公衆電話を切り、自分の携帯は電源を切っておく。そうすると、電源を切ったはずの自分の携帯電話に、24時間以内に電話がかかってくる。
電話は一度ではなく、何度もかかってきて、その度に今どこにいるのかを知らせてくると言われている。この時点ではまだ質問は出来ないので、根気よく待つ必要がある。
電話で知らされる現在地はどんどん自分の元に近づいてきて、最後にはすぐ後ろにいる、という電話がかかってくる。ここまで来て、ようやく質問ができる状態になるのである。
すぐ後ろにいる、という電話がかかってきた時、その通話時に質問をすると「さとるくん」は質問に答えてくれるらしい。だが、ここでも注意することがある。
最後の電話をとった時、決して後ろを振り返ってはいけないということ。そして、もう一つは質問をしないことである。
この二つをしてしまうと、どこかに連れ去られてしまうらしい。都市伝説では、あの世に連れ去られるという説が有力だろう。
ちなみに問う事ができる質問はひとつだけといわれている。そのかわり過去のことや未来の事柄でも、正確に答えてくれるらしい。
さとるくんに似ている都市伝説・・・
さとるくんの都市伝説の内容は、呼び出して質問をすればなんでも答えてくれるということで、「こっくりさん」や「キューピッドさん」といった、呼び出して質問すれば答えてくれるという怖い話の一種といえる。
また、現在の居場所を伝えてくるというあたり、同じく都市伝説の「メリーさん」に通じるところもある。
他には、「リカちゃん電話」や「怪人アンサー」があげられるだろう。
ちなみに「さとるくん」が人々の間で囁かれ始めたのは2002年前後と言われており、割と新しめの都市伝説と言えるだろう。
だが現在、公衆電話の数がどんどん減っていることもあり、試すのは難しいだろう。
また、現在ではスマートフォンが主流となってきていることもあり、スマホでも呼び出す事ができるかどうかは定かではない。