古くから伝わる伝承遊びとして「かごめかごめ」という童謡は、幼稚園や保育園そして親兄弟などから幼い子どもへと語り継がれている。
子ども達が手を繋いで円を作り、その中に1人の子どもを囲う。そして歌を歌いながら中央の子どもの周りをぐるぐると回るという遊びだ。
子どもの頃、遊んでいた時にはそうとは思わなかったが、大人になってからよく考えてみると「かごめかごめ」は異様な雰囲気のある遊びだと感じられる。
そんな異様な雰囲気を裏付けるかのように、この歌はただの遊びの為に作られた歌ではないという噂もある。別の意味合いを持った説が、全国にはいくつも存在しているのだ。
また、地方によって歌詞が微妙に違っていることにも何らかの深い意味があるのだろう。
かごめかごめは子供を身売りするための歌だった…
その昔、苦しい貧しさから仕方なく子どもを身売りに出すという習慣のある村があった。その村ではどの子どもを身売りに出すかを決める際に、この「かごめかごめ」の遊びを儀式として行ったと言われている。
後ろの正面だぁれ~という歌詞の通り、歌い終わった瞬間に中央で蹲る子どもの真後ろに立っていた子どもが身売りの対象として選ばれるのだ。
また、中央で蹲る子どもは神様の代わりという説もある。これは神様に選ばれた(後ろの正面に立っていた)子どもには、神様に選ばれたのだから拒否をすることは許されないという強制的な一面もあるのだという。
遊女にまつわる都市伝説
かごめを「籠女」。つまり籠の中の女性に例えたものだという説である。
籠の中の鳥は(籠の中に捕らわれた女性は)
いついつ出会う
(いつ助けてくれる人に出会えるのか)
という何とも切ない内容の歌詞だ。ちなみに、この後の歌詞に出てくる亀というのは男性器の一部を指すとも考えられている。
つるっと亀が滑った
(つるっと男性器が滑り込んだ)
後ろの正面だぁれ
(後に並んでいる次の客は誰だろう)
そんな、休む間もなく男性の相手をし続ける遊女の嘆きを歌った歌。だとすれば、この歌は怖いというよりも悲しい歌だと言えるだろう。
かごめかごめは徳川埋蔵金を隠しているメッセージだった…
これは「かごめ」を埋蔵金として捉えた説だ。籠の中の鳥とは、つまり籠いっぱいに入った金貨の事である。
歌詞に出てくる鶴と亀。これは、徳川家康が埋葬されている日光東照宮に鶴と亀が対として飾られていることから付けられたと言われている。
鶴と亀が「滑った」のではなく。鶴と亀が「(天下を)統べた」つまり天下を取った徳川家康が関係しているのではないかと考える説も有力だ。